夢からなるキミへ
『ミズキさんの検査結果はどうだったんですか?』

『君は彼氏だね?本当はご両親に言うべき事なんだが…彼女の体に悪性の腫瘍が見つかった。それも…胃を中心に色んな所に転移しています』

医者はすごく重い口調だった。

『ミ、ミズキさんが…ガン!?そ、そんな…』

僕はその現実をまともに受け入れられなくて、かなりのショックが僕にのしかかった。

『腫瘍を取り除けば、ミズキさんは助かるんですか?助かりますよね?』

僕は取り乱していた。

『…彼女はもって後３ヶ月の命です』

『…う、うそだ…どうしてミズキさんが…。助けて下さい…お願いします』

僕は医者に精一杯頭を下げた。

『…手の尽くし用がありません』

医者のその言葉を聞いた僕には、この現実を受け入れるしかなかった。

『これからは一刻も早く入院して貰って、抗がん剤でガンの進行を遅れさせるしかありません』

医者は落胆する僕に治療方針を説明した。
< 44 / 92 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop