夢からなるキミへ
『あの…人を捜してるんです。リュウゴさんって方知りませんか?』

僕はお兄さんにリュウゴさんの事を尋ねた。

『えっ!?お前リュウゴの知り合い?』

『リュウゴさんを知ってるんですか?』

『ああ、知ってるよ。でもアイツ最近クラブには来ないからな』

『今どこにいるかわかりませんか?』

『う〜ん…ちょっと待ってな』

そう言ってお兄さんは人込みの中へ消えて行った。

僕は端の方に移動し、お兄さんを待っていた。

するとお兄さんが戻ってきた。

『ここリュウゴのマンションの場所だから、会いたいなら行ってみろよ』

お兄さんはそう言って、僕にリュウゴさんのマンションの住所を書いた紙を、僕に渡してくれた。

『ありがとうございます』

僕はお兄さんに頭を下げた。

『今度は人捜しじゃなくて、遊びに来いよ』

お兄さんはニコッと笑って僕を見送ってくれた。
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