夢からなるキミへ
『初めまして、ケイゴです。突然なんですが…ミズキさんを知ってますよね?』

『ミズキ…ああ、知ってる』

『ミズキさんがあなたに…リュウゴさんに会いたがっています』

『ミズキが?』

『はい。ミズキさんの話によれば、あなたは突然ミズキさんの前からいなくなったそうですね?』

『ああ…確かにその通りだ』

『あなたがいなくなってからも、ミズキさんはずっとあなたの帰りを待っていました。ずっとずっとあなたの事を思い続けてました…きっと今も…。リュウゴさん、ミズキさんに会ってあげて下さい』

僕はリュウゴさんに深々と頭を下げた。

『ミズキに会う事は出来ない、悪いな』

『どうしてですか!?』

『俺がミズキの前からいなくなったのは、さっき俺の隣にいたあの女性は俺の妻で、彼女を妊娠させちゃって…だから俺は彼女と結婚するために、ミズキから離れたんだ。そんな俺にはミズキに会わす顔がない』

リュウゴさんはミズキの前からいなくなった理由を話してくれた。
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