夢からなるキミへ
僕は走って病院に、ミズキの待つ病室に向かった。

そして僕は勢いよく病室のドアを開けると、ミズキが突然こっちを見て怒鳴った。

『もうケイゴー…昨日ケイゴが来てくれなかったから、ケイゴに何かあったんじゃないかって、すっごい心配したんだから…』

そう言ったミズキの目には涙が浮かんでいた。

『ミズキさん…』

ミズキさんが自分の心配よりも、僕の事をそんなに心配してくれていたとは、思いもしなかった。

『今日も来るの遅いし…何してたのよー!?』

ミズキは涙を拭きながら尋ねた。

『ミズキさん…ごめんなさい。僕の力不足です、リュウゴさんを見つけたんですが、連れて来れませんでした』

僕はミズキに謝った。

『どうしてリュウゴを?』

『昨日見たんです。病室のドアの隙間から、ミズキさんがリュウゴさんから貰ったネックレスを、じーっと見つめてるのを…』
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