夢からなるキミへ
『後、何回雪を見ることが出来るんだろ…』

ミズキは僕の作った小さな雪だるまを手にとり、じっと見つめていた。

『ミズキさん、体調はどうですか?』

僕は雪だるまを見つめてるミズキに尋ねた。

『うん、今日は大分調子が良いみたい…クリスマスだから、神様が調子よくしてくれたのかな』

ミズキは僕の方を向いて笑った。

『ケーキ買って来たんですけど、食べれますか?』

『うん、ありがとう』

僕はミズキさんと自分の分のお皿を用意し、お皿にケーキを乗せた。

『はい』

僕は寝転んでいるミズキを起こし、ケーキを手渡した。

『ありがとう、ケイゴ』

そして僕たちは二人でケーキを食べた。

『今日はサンタクロースは大変だね』

『そうね、夜空を飛び回ってきっと大変ね』

『ミズキさん。サンタクロースって凄いよね。みんなに笑顔を、幸せを届けるためにあちこち飛び回ってさ』
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