夢からなるキミへ
『な、何言ってるんですか!!今まで所か…これからも…ずっとずっと僕はミズキさんの傍にいます!!』

僕の目には涙が浮かんでいた。

『ケイゴ…男の子なんだから…泣いちゃダメだよ』

目に涙を浮かべる僕を見たミズキは、微笑んでいた。

僕は自分の右腕で、目に浮かぶ涙をゴシゴシ拭き取った。

そんな僕を見たミズキはまた笑った。

『さてと…あたし…ちょっとだけ眠るね…。ケイゴが…隣にいてくれてるから…何だか安心しちゃってまた眠くなっちゃった…』

ミズキはそう言って眠りにつこうとしていた。

『ミズキさん…』

僕は眠りにつこうとしているミズキに、どうしても言っておきたい事があった。

『うん?…何?』

『僕は…ケイゴは…この先何度生まれ変わっても、またあなたを…ミズキさんを…好きになりたいです』

僕はそう言って、またミズキの手をギュッと握りしめた。
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