夢からなるキミへ
次の日から僕は少しでも気を紛らわそうと、仕事に復帰した。

だけど、デスクワークをしていても…営業先に出向いても…僕の心はミズキ色に染まったままだった。

正直かなりの重症だった。





そんな1週間が過ぎる頃…僕の前に君は突然現れた。





いつものようにミズキを思いながら僕が眠りにつくと…君の声が聞こえた。

『…イ…ゴ。ケ…イ…ゴ』

『ミズキ…さん!?ミズキさん!!』

僕が名前を呼ぶと、ミズキは夢の中で笑ってくれた。

『ミズキ…さん。あなたに、あなたに会いたかったです…』

夢の中の僕は涙を零していた。

『ケイゴ…あたしもだよ』

ニコッと笑うミズキの顔が、現実の頃とは何も変わらなくて僕は嬉しかった。

僕はこの時もう一度確信した。

僕はやっぱりミズキの笑顔が大好きだって。

そして僕は、夢の中の君にまた恋をした。
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