夢からなるキミへ
僕はミズキの笑顔をずっとずっと見ていたかった。

そして僕はミズキに会えるなら、もう夢から覚めなくても良いとさえ思っていた。

次はミズキに会えないかも…と思うたび、僕はいつしか眠りから…夢から覚めるのが…凄く恐かった。

だけどミズキは僕の不安をよそに、ここ2、3日僕の夢に出てくることはなかった。



ミズキさん…どうしたんですか?

どうして夢の中に姿を見せてくれないんですか?

僕はこんなに会いたいのに…一緒にいたいのに…。

どうして姿を見せてくれないんですか?



僕はマンションの近くの公園のベンチに座り、姿を見せてくれないミズキの事を考えていた。

『ミズキさん…またいなくなっちゃったんですか…?』

僕は寂しくて壊れそうだった。

そんな僕の隣に、突然現れた銀髪でスーツを着たホスト風の一人の男が座った。

『顔色が良くないな〜…』

ホスト風の男は突然僕に話かけてきた。
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