夢からなるキミへ
『あれ!?』

ミズキは突然声をだした。

僕はその声を聞いて、ミズキの方を振り返った。

『…ない…ない』

ミズキは何かを探していた。

『どうしたんですか?』

僕はミズキに駆け寄った。

『大切なネックレスがないの』

ミズキは泣きそうな様子だった。

『さっきまではめてた奴ですか?』

『…うん』

ミズキは元気なくうなづいた。

『もしかして、水のかけあいしてた時に…』

ミズキはそう言って、悲しげに海の中を見つめた。

そんなミズキの表情を見た僕は、無意識のうちに海の中に入りミズキのネックレスを探していた。

『ケイゴー!!良いよ、こんな暗闇の中見つかりっこないよー』

ミズキはネックレスを捜す僕に大声で言った。

『ダメだよ。ミズキさんの大切なネックレスなんでしょ?だったら…』

僕はそう言って、月明かりを頼りに海の中に手を突っ込み探した。
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