たった1つだけ
次の日、私は人より先に学校に着いていた。
『ないなぁ…』
理由は1つ。
昨日どこかでポケットの中にいれていた
"ブレスレット"
を探すため。
私のお守り。
走るときはいつもポケットの中に入ってる。
一体どこに落としたのか見当もつかない。
グラウンドを見て見たけどやはり見つからない。
『もしかしたら…』
私は昨日翔とぶつかってしまった場所へと足を運んだ。
『ここらへんにないかなぁ…』
隅から隅まで見落としがないよう探す。
『あっ!!あった…!』
「あぶねっ…」
やっと見つけて手を伸ばした時
また
またあいつが現れた。
『…山田翔?』