たった1つだけ

「なんで名前…。っていうか、お前昨日のやつだろ。」


覚えてたんだ…。


『昨日はどーも…』


「地面で何してるんだよ?」

よくよく見れば、地面に座っている私と、それを上から見る翔。

正直変なシチュエーション。


『ブレス探してて…』

そういいながら立ち上がる。



うわっ…こいつでかい。


「ふーん。」

『そっちこそ。』

「こっちは朝練だし。」



てか初対面だよね…?
なにこんな話してるんだ?

「見つかってよかったな」

そう言い少し笑う。



なんだ、こいついいやつじゃんっ。


「じゃーな。」


『あっ!私、加藤 笑っ!!!6組…』

なんでそんなこと言ったのかよくわからない。
でも伝えたくて。

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