たった1つだけ
出逢い
梅雨も明け、やっと思い切り駆け回れる7月がやってきた。
『よっしゃーっ!!晴れた、晴れた!』
「笑、女っ気ない」
『そーゆうひかりだって…』
女っ気ない。
って言おうと思ったけどひかりはかなり女らしい。
私と比べたら断然に。
スタイルもすごくよくて美人さん。
友達として自慢できる人で
ちょっと憧れてたりもする。
「なに?」
『なんでもない』
そう思うとまじまじとひかりの顔を見てしまう。
「笑はそーゆうところがいいんだけどね」
そんな私をひかりが笑いながら茶化す。
『なっ、!!?』
「照れてるっ」
なんだかんだ毎日ひかりにからかわれている。