涙が枯れるその日まで
私「奈々さんが帰って来いってさ」

陸「マジ?」

私「帰りたくないの?」

陸「みぃこがお願い聞いてくれたら帰るかな」

私「お願いって?」

陸「抱きしめていい?」

私「そんなんでいいの?」

陸「おいで」

陸が腕を広げて言った。

私は陸の腕の中にゆっくりと収まった。

すごく優しく抱きしめられて、陸の心臓が早く動いているのがわかり、なんだか少し恥ずかしかった。
でも、その早い鼓動が心地よかった。
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