涙が枯れるその日まで
陸くんが浩さんの家によく来るようになって、2人でいることが増えた5月頃から、涼の機嫌が悪くなることが多くなった。
というか、祐司がそう言い出したんだけど。

私が陸くんと話してると、私達の間に座って来て話を遮るの。

なんでこんなことをするのかわからずに、私はある時涼にキレた。

私「ねえ涼、邪魔なんだけど?」

涼「は?」

私「私は今陸くんと話してるの。なのに、なんで涼がうちらの間に座ってるわけ?」

涼「どこいようと俺の勝手だろ?」

私「敢えてそこに座ることないでしょ?」

涼「俺に聞かれちゃ困る話でもしてるわけ?」

私「違うから。とにかくどいて」

涼「お前最近俺のこと避けてねえ?」

私「…避けてないから」

涼「言いたいことあるなら言えよ」

陸「お前らこんなとこで喧嘩すんなよ。空気悪くなるだろ?涼は彼女のとこにでも戻っとけ」

涼「…わかったよ」

そう言うと、涼は彼女の隣に戻って行った。
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