涙が枯れるその日まで
ただ、涼を避けていた私の行動は無意味だったみたい。

噂はすぐに消えたけど、嫌がらせは悪質なままだった。

結局、私に嫌がらせをする口実が欲しかっただけみたい。


避ける意味がないことがわかって、私は涼に今まで通り接するようになった。

涼も機嫌が悪くなることもなくなり、優しい涼に戻った。


嫌がらせはつらかったけど、今回の彼女は私を嫌っていなかったのがせめてもの救いだった。
< 109 / 301 >

この作品をシェア

pagetop