涙が枯れるその日まで
この時の私にとって、陸くんとのキスに深い意味はなかった。

最低かもしれないけど、陸くんに対して恋愛感情はなかった。

ただ、陸くんとのキスは私を穏やかな気持ちにしてくれた。

この日から、陸くんとのキスは日常の一部になった。

私からすることはなかったけど、陸くんがキスしてきても拒まなかった。

この時の私は、陸くんがなぜキスをしてくるのかわかっていなかった。

自分のことしか見えていなかったから…
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