涙が枯れるその日まで
家の前で立ったまま、私達の方を見つめている涼が見えた。

私「陸くん、涼真に受けてびっくりしちゃってるよ?」

陸「涼なら大丈夫だろ」

私「そうかな?まあ、いっか」

陸「それでよし。んで、みぃこどこ行きたい?」

私「公園!」

陸「お前公園好きだよな〜」

私「だって落ち着くんだもん♪」

陸「じゃあ行くか」

陸くんは近くにある丘の上の公園へ連れていってくれた。


陸「寒いからこれ着てけ」

そう言って、陸くんのコートを貸してくれた。

私「陸くんが寒いよ?」

陸「寒くなったら車戻ってくるから大丈夫だ」

私「陸くんちょっと待って!」

私は車に乗せたままだったバッグを持って、先に行く陸くんを追いかけた。
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