涙が枯れるその日まで
しばらくの間、二人で砂浜に並んで座って海を眺めていた。

でも冬の海は寒い。厚手のコートを着ていたけど、それでも寒くなってきた。

陸「みぃこ寒いのか?俺の前来いよ」

私「じゃあ失礼します」

私は陸くんの前へ移動し、陸くんに後ろから抱きしめられる形になった。

陸「さっきよりは寒くない?」

私「うん。てか、くすぐったいからあんまり耳元で話さないで?」

陸「ん?お前耳弱いの?いいこと聞いた♪」

私「陸くんなんか企んでる?」

陸「別に。ただみぃこに愛を囁いてやろうかと♪笑」

私「陸くんきもい…って、うぎゃあ〜!やめろ〜!」

私は少しの間陸くんに息を吹きかけられて騒いでいた。

陸「お前やっぱ面白いな」

私「人で遊ぶな〜!」

陸「はは。悪かったよ。てかさ、みぃこ?」

私「なんだよ?怒」

陸「怒るなって。みぃこはさ、涼のことどう思ってんだ?」

私「え?」

私はいきなりの質問に固まった。
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