涙が枯れるその日まで
陸「涼のこと好きなんだろ?」

私「うん…」

陸「やっぱり。お前らお似合いだもんな」

私「涼と私は釣り合ってないよ…こんなブスが近くにいたら、反感買うだけだし。友達ってだけでもあんな嫌がらせされて、関わることすら間違ってたのかな…」

陸「なんでお前はそうやってすぐにネガティブになるんだよ?てか、顔は関係ねえんじゃね?ダチを顔で選ばねえだろ?涼はモテるかもしれねえけど、たまたま気が合う奴がモテる奴だったってだけだろ?それなのにお前は全否定すんのかよ?」

私「そんなつもりじゃないよ…」

陸「あいつがいなかったら俺らこうやって一緒にいねえんだぞ?悔しいけど、俺は涼には敵わねえ。あいつはお前のこと誰よりもわかってる。みぃこが涼に惚れるのは自然な事だろ」

私「正直ね、まだはっきりとはわかんないんだ。この気持ちが本当に恋なのかなって…」

陸「どっちでもいいだろ?どっちにしろ、お前らなら大丈夫だから。それに、違うなら俺にもまだチャンスがあるしな」

陸くんは私の顔を覗き込んで、笑顔でそう言った。
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