涙が枯れるその日まで
空虚
その後少し話して、麗子の家へ戻った。

そして、いつもの様に4時に帰った。


次の日、私は昨日の自分の意気地の無さが嫌で、自暴自棄になっていた。

中途半端に気持ちを伝えて、振られるのが怖くて逃げるだなんて最低だよね…


そんな気持ちを落ち着かせようと、智也の家でベースを弾き続けた。


この時、智也の家には親戚が来ていた。

毎年年末に泊まりに来ているらしい。

その親戚は4人兄弟で、長男の尚人とは話したことがあり、たまにメールもしていた。

私が智也と一緒に弾いていたら、尚人が部屋に入って来た。

3人で少し話していると、いきなり尚人に告白された。

唐突すぎて智也も私もびっくりしていたんだけど、なんでもよくなっていた私はOKした。

智也はさらに驚いていた。
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