涙が枯れるその日まで
涼にも知られたくなかったけど、すぐに知られてしまった。

涼もいつもそんな感じで付き合ってるから、何も言われなかった。

でも祐司と麗子にはかなり怒られた。

涼が好きってことは言ってないけど、
「好きでもないのに付き合うなんて間違ってる!」
って何度も言われた。

この頃は本当に自棄になっていたから、無茶なお酒の飲み方をしてすぐ潰れたりしてた。

それに涼、陸くん、祐司、麗子の話しかまともに聞いていなかった。

他の人と話してる時はほとんど上の空で、適当に相槌を打ってたら、告白されてて付き合う事になってる時もあった。
すぐに間違いだからって無かった事にしてた。
< 163 / 301 >

この作品をシェア

pagetop