涙が枯れるその日まで
終わったらしく、男が服を着ている隙に、私は走って逃げた。

家に辿り着いて、私はただ泣いた。

夜に涼がバイクで迎えに来ていたが、私は話せる状況じゃなかったので、メールで行けない事を伝えた。

でも、悪夢はこれだけでは終わらなかった…

男は次の日普通にメールを送って来た。

私は見ないで消していたが、何通も来るのでメールを開いてみた。

『連絡取らない気なら、昨日のことバラすぞ?俺の童貞奪ったただの変態だってな』

…脅し?童貞奪った?バカじゃないの?
今ならそう思う。

でも私はその友達に知られたくなかった…
真実がなんであれ、絶対軽蔑される…

それに友達は男と席が隣同士らしくて、バレたら友達が気まずい思いをすることになる…
まだ2年近くクラスメイトとして顔合わせていくのに、そんな話聞いたら嫌でしょ?
その高校には他にも友達が行っていたし…

そんな理由から、私は逆らうことができなかった…

それも男は友達から私の家を聞いて、家にまで来たの…
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