涙が枯れるその日まで
奈「みぃこ、涙が出る時は我慢しないで泣きなさい」

奈々さんは優しい声でそう言った。

私「涼に聞いたの?」

奈「何も聞いてないわ。ただ、みぃこのそばにいてくれって頼まれたの」

私「涼は?」

奈「私の部屋にいる。気持ち落ち着けたら戻ってくるって言ってたから安心して」

私「奈々さん、私ね…」

奈「みぃこ、無理に話さなくていいよ。みぃこがつらいなら、私も涼もそばにいるから」

私「ありがとう…」


私が落ち着くまで、奈々さんは抱きしめてくれた。
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