涙が枯れるその日まで
少しして落ち着いて来た頃、涼が戻って来た。


涼「みぃこ。そいつ連れてこい」

涼はまだ怖い顔のままだった。

私「やだ…」

涼「このままにしたら、そいつまた来るかもしれねえだろ!」

私「…」

奈「涼いい加減にしなさい!何があったか知らないけど、みぃこ怖がってるじゃない!」

涼「姉貴は関係ねえだろ!黙ってろ!」

奈「あんたには関係あるわけ?みぃこの問題なんじゃないの?」

涼はそう言われ、黙ってしまった。

私「涼、あんな話聞かせてごめん…でもね、涼に仕返ししてほしくて話したわけじゃないよ。話してすっきりした。ありがとね」

涼「そうか…」

涼は呟く様に言った。
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