涙が枯れるその日まで
その日から、涼は私を一人にはさせなかった。

涼はバイクの免許を取ったから、学校帰りには駅まで迎えに来て、夜迎えに来るのも送ってくれるのも涼だった。

家から歩いて5分のバイト先に行く時ですら、涼は送り迎えをしてくれた。

そして私の携帯が鳴る度に、私の顔色を気にしていた。

これ以上心配かけたくなくて、何度か男からメールが来たけど、涼の前では顔色一つ変えずに平然を装ったけどね。

過保護過ぎるだろ!って言いたくなるぐらいだった。

でも、心配してくれている涼の気持ちがうれしかった。
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