涙が枯れるその日まで
悲しみ
涼を振った日を境に、私達は会わなくなった。
連絡も取らない。

涼が普通に話せるようになるまで、私は待っていようと決めた。

あんなに一緒にいる事が心地良い人には、もう出会うことはできないだろう。

タイミングが違うならば、私達は付き合っていたのかもしれない。

でも、タイミングがズレたことも私達の運命なんだと思う。

性別が同じなら、きっと親友になれただろう。

そんなことを思っても仕方のないこと。

自分で選んだことだから、現実から目を逸らさず、時間が解決してくれることを祈った。


そして涼が頼んだのか、陸くんと祐司が交代で送り迎えをしてくれるようになった。
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