涙が枯れるその日まで
今までにもおじいちゃんが亡くなって、お通夜やお葬式に出たことはある。

でも亡くなったその場所に立ち会ったのは初めてで、どうすればいいのかわからなかった。

人はこんなに簡単に死んでしまうんだと、この時初めて実感した。

その後お通夜などをやり、一通りのことが終わった。


人の死を目の当たりにして、周りの人の悲しむ姿を見て、私は強く生きたいと思った。

生きていることは当たり前なことなんかじゃない。

生きていくことはすごい事なんだって。

祐司のお父さんは、最後にそう教えてくれたような気がした。
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