涙が枯れるその日まで
どんなに悲しいことがあったとしても、時間は必ず過ぎていくものであり、私達は浩さんのいない生活に慣れ始めた。

そして、涼や奈々さんが近くにいないことにも慣れてきていた。


涼が引っ越した直後は夜に集まらなくなったが、少し経って再び集まるようになった。

涼の指定席だった私の隣には、祐司がいるのが当たり前になった。


この変化に違和感を感じることもなく、私達の日常は確実に変化し、それが当たり前になっていく。

そんな日々を送っている内に、私達は高3になった。
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