涙が枯れるその日まで
私達は今までの時間を埋めるかのように、話し続けた。

心配してたのが無意味だったくらい、前と同じように話せていた。

やっぱり涼と一緒にいると心地良かった。


ずっと話しているうちに喉が渇いて来たので、私達は飲み物を買いに行く事にした。

近くのコンビニに着き、私はジュースとアイスを選んだ。

レジに行こうとすると、涼が奢ってくれると言った。

最初は断ったが、涼の勢いに負けて奢ってもらう事にした。

涼はまだ選んでいたが、私は冷房が効き過ぎて寒かった為、外に出て涼を待った。

涼が買い物を済ませ、私達はアイスを食べながら涼の家へ戻った。

途中で私がアイスに夢中になって転びそうになったので、涼と手を繋がされた。

185の涼と160の私が手を繋いで歩いていたら、顔を見なければ兄弟にしか見えないと思う。


真夏の暑い日差しの中では、私達は歩きながら汗をかいていた。
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