涙が枯れるその日まで
家に戻り、私は再びソファに座った。

すると、なぜか涼もソファに座って来た。

このソファは一応2人掛けだけど、小さめな為に2人で座るとかなり密着するの。

私「涼、暑苦しいからあっち行って」

涼「はい。ジュース」

私「あ、ありがとう。って、そうじゃなくて」

涼「マジで暑いな」

私「暑いね。なのになんでこんなくっつかなきゃいけないの?」

涼「お前耳元で騒ぐなよ」

私「だから涼が近いんだってば。汗かいてるからベタベタして気持ち悪いよ?」

涼「一緒に風呂入るか?」

私「入りません」

涼「じゃあ気にすんなって」

私「いや、気になるから」

涼「俺の事が?」

私「きもいよ?」

涼「みぃこがな」

私「もういいや。私があっち行くわ」

涼「まあそう言うなよ」

立ち上がった私の腕を涼に掴まれ、私は諦めてまた座った。
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