涙が枯れるその日まで
横を向くと涼の顔が目の前にあり、気持ち悪いくらいに近いから、涼の方は向かずに話していた。

でも涼は私の方を向いていて、息を私の耳に吹きかけて遊んでいた。

抵抗して暴れていたら、コンビニの袋にまだ何か入っている事に気がついた。


私「あれ?他に何か買ったの?」

涼「ん?なんでもねえよ」

そう言って、私の手が届かない場所に移動させてしまった。

隠されると気になるのが人間ですよ!

って事で、無理矢理中身を見ようと、手が届く場所に移動する為に立ち上がった。

私「見せなさい!」

涼「たいしたもんじゃねえから落ち着け」

私「たいしたもんじゃないなら見せてもいいでしょ?」

涼「お前うざいよ?」

私「だって気になるもん」

涼「気にすんなって」

涼はそう言うと、私の脇腹をくすぐってきた。

くすぐられるのが苦手な私はとにかく暴れたが、全く逃れられない。

私「いや〜!私が悪かったって!やめて〜!」

そう言っても、涼は容赦なくくすぐり続けてくる。
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