涙が枯れるその日まで
涼の家を飛び出して、私は麗子に電話した。

麗「もしもし?」

私「…」

麗「みぃこ?どうしたの?」

私「今から家行ってもいい?」

麗「いいよ。おいで」

そう話し、私は麗子の家へ向かった。


麗子の家に着くと、麗子は家の前で待っていてくれた。

私が相当暗い顔をしていたらしく、麗子は何も言わずに部屋まで手を引いてくれた。

麗子は中々話し出さない私の事を、黙って待っていてくれた。

そして泣きながら話す私を、優しく見つめながら聞いてくれた。

さっきあった事を全て話し終わると、麗子に抱きしめられた。

麗「引越してから、涼は変わったと思う。祐司もチャラくなったって言ってたもん。この半年で5人も彼女変えてるみたいだし。でもね、みぃこの事はまだ好きなんだと思うよ?この1年、毎日の様にみぃこの事聞いてきたし、ずっと気にしてた。みぃこと会えば、昔の涼に戻ると思ったんだけどな…」

私「私ね、涼が怖かった…私の知ってる涼はあんなことしないよ…」
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