涙が枯れるその日まで
夏が近づき、暑くなって来た6月のある日、飲み会の誘いがあった。

仲の良い子だったから、私は行く事にした。


でもそこには涼がいたの…

1年間全く連絡を取らなかったし、涼がよく行く場所は避けて生活してきたから、かなり気まずかった。

でも雰囲気を悪くしたくなったから、私は平然を装っていた。

ぎこちない私とは違って、涼は今までと変わらない態度で接してきた。

そんな涼といたら、私もいつの間にか涼と昔の様に話していた。

周りの友達も私達が一緒にいなくなったことを気にしてくれていたらしく、昔の様に話す私達を見て喜んでいた。

そのうち涼がかなり酔ってしまい、寝かせる為に私が隣の部屋に連れて行く事になった。

涼をなんとか立たせて隣の部屋に連れて行き、ベッドへ寝かせた。

私も少し酔っていたので、一休みしてから戻ろうと思い、そのままベッドの端に座った。

すでに寝ている涼の寝顔を見て、なんだか懐かしい気分になった。

やっと涼とまた仲良くやっていける。

私はそう思っていた。


でもやっぱり、私達はそんなにうまくはいかなかったみたい…
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