涙が枯れるその日まで
約束の日。

私は待ち合わせの駅に少し早く着いた。
するとすぐ涼が来た。

会ったのは2回目なのに、それを感じさせないように話が弾んだ。

気付くと待ち合わせの時間を過ぎていて、少し離れたところから私達の方を睨んでいる女の子がいた。
涼の彼女だった。

彼女は小さくてかわいい子だった。
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