涙が枯れるその日まで
涼「これどうした?」

私「え…」

祐「あ?お前がやったんだろうが!」

涼「俺ここまでやったか?」

祐「お前何言ってんだよ?いい加減にしろや」

涼「痛いよな?悪い…俺ここまでやるつもりなかったんだ…」

私「もういいよ…理由があるんだよね?私がなんかしちゃったんだよね?もういいから…祐司帰ろう」

祐「みぃこは何も悪く…」

私「帰ろう!」

もうこの場所にいたくなかったから、強い口調で祐司の言葉を遮った。

祐司は黙って車に乗った。

涼「みぃこ…」

私「じゃあね。ばいばい」

私は涼の方は見ずにそう言って、祐司に車を動かしてもらった。

祐「あれでよかったのか?」

私「いいの…」

祐「みぃこは何も悪くないからな」

私「ありがとう…私ね、涼が怖いくせに、友達に戻りたいってまだどっかで思ってるの…救いようのないバカだよね…」

祐「そっか…とにかく今は体治せ。また前みたいに迎えに行ってやるから」

私「祐司ありがとう」


次の日から、毎日祐司が学校帰りやバイト帰りに迎えに来てくれる様になった。

そのおかげか、涼に会う事はなくなった。
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