涙が枯れるその日まで
今の涼は祐司が一番嫌いなタイプ。


昔から祐司と私は考え方が似ていた。

子供が大好きで、おろすって事がどうしても許せなかったんだ。

だから周りの友達には、ヤるなら責任持って育てる事が出来る時にヤれって言ってたの。

誰とでもヤるような、軽い奴が大嫌いだった。

それでも涼とずっと一緒にいるのが不思議だった。

でもそれは、私の為だったみたい。

私が未だに涼の事を気にしていたから、前のように笑い合いたいって思っていることを知っていたから、祐司は涼を見守っていてくれたんだ。

私がもう少し周りを気遣う気持ちがあったなら、祐司のこの優しさに気が付く事ができたんだろうな…

祐司に頼る事なく、涼と向かい合うことができたんだと思う。


その後祐司が必死に涼を説得したらしく、女の子1人1人と話をして、その内の一人と結婚することにしたらしい。
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