涙が枯れるその日まで
私「じゃあ3年後のクリスマスイブにまたこの場所で言って?」

涼「わかった。ちゃんと指輪も用意しとく」

私「断るかもよ?笑」

涼「それひどくね?」

私「涼が良い子にしてたら指輪受け取ってあげるよ♪」

涼「言ったな?約束だからな?」

私「女に二言はない!」

そう言って、私は涼に抱き着いた。

涼からのプロポーズは、素直にうれしかった。

付き合った日に結婚なんて言うのは早過ぎるけど、涼となら大丈夫だって思えた。

涼がまた間違った道に進みそうな時は、ちゃんと私が正しい道を照らしてあげよう。

私が道に迷った時は、きっと涼が導いてくれる。

前の私達がそうだったように。


涼「ありがとな」

私「何が?」

涼「さあな」

私「なによ〜!」

涼「あはは。やっぱお前は変わんねえな」

私「涼も変わんないよ」

私達は抱き合ったまま暫く言い合っていた。
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