涙が枯れるその日まで
玄関へ入ると、涼のお父さんがいた。

父「みぃこちゃんいらっしゃい。元気だったかい?」

私「はい!お久しぶりです」

涼「みぃこ、緊張しなくていいんだぞ?寒いしあがって」

父「そうだね。さあ、あがって」

私「お邪魔します」

私は軽く頭を下げて家の中へあがった。

すると、玄関の横にある階段から誰かが降りて来た。

奈「みぃこ〜!」

奈々さんだった。

奈々さんも私に抱き着いて来た。

抱き着かれてバランスを崩した私を、涼が支えてくれた。

奈「久しぶり〜!元気だった?」

私「はい!奈々さんも元気そうで安心しました」

涼「姉貴離れろ。重いんだからみぃこに体重かけんなよな」

涼はそう言って、私を引き寄せて奈々さんから離し、リビングの方へ引っ張って行った。

部屋に入ると、豪華な料理が所狭しと並べられていた。

父「涼、みぃこちゃん、さあ座って」

涼のお父さんに促されるまま、私達は座った。
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