涙が枯れるその日まで
涼「なあ、みぃこ」

私「ん?」

涼「これ」

涼は小さな箱をポケットから出した。

私「何これ?」

涼「プレゼント」

私「え?なんで私にプレゼント?」

涼「いいから受け取れって」

私「じゃあ…」

私は涼からその小さな箱を受け取った。

涼「開けてみ?」

言われるままに開けた。

中にはシンプルなデザインの指輪があった。

私「これって…」

涼「3年待てって言われたんだけどさ、待ち切れなくて指輪だけ買っちまった」

それは婚約指輪だった。

涼は指輪を箱から取り出し、私の左手の薬指にはめた。

私「ぴったりだ。って、あれ?なんで私のサイズ知ってるの?」

涼「陸から聞いた。てか、なんで陸がみぃこの指のサイズ知ってんだよ?」

私「陸くんは私の全てを知ってるからね♪笑」

涼「全部ってまさか…」

私「ヤってないからね?」

涼「良かった…」

私「すぐそういう事考えるところが変態だよね。笑」

涼「だって全てとか言うから…」

私「ヤキモチ?笑」

涼「うん…」

デカイ図体してるくせに、この時の涼は顔を赤くして可愛かった。
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