涙が枯れるその日まで
夏休みに入るとすぐに地元へ帰り、夏休みが終わるギリギリまで涼と一緒にいた。

夏休み中にあった私の誕生日には、祐司と合同でパーティーをした。

その1週間後には、涼と麗子が祐司と私を温泉旅行に連れていってくれた。

涼ってば、私より先に部屋に戻ったお風呂上がりの麗子見て鼻の下伸ばしてたんだよ!

思いっきり殴ってやりました♪笑

1時間以上涼と口を聞かなかったら、部屋の隅で肩を落として凹んでた。笑

そんな涼を見兼ねたのか、祐司と麗子に仲直りしなさいって怒られて、2人きりにしてくれた。

麗子は本当に綺麗だし、見とれる気持ちはわかるよ?

でも、だからこそ麗子には敵わないもん。

涼には私だけを見てて欲しい。

この時初めて、自分の独占欲の強さに気付いた。
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