涙が枯れるその日まで
私「涼?」

涼「すみませんでした…」

私が声を掛けても、涼は壁に頭をくっつけたまま振り返る気配がない。

私「ごめんね…」

涼「…え?」

私「麗子にヤキモチやきました…」

涼「ヤキモチ?」

私「うん…」

涼「もう怒ってないのか?」

私「うん…」

涼「そんなに俺の事好きか?」

私「うん…」

涼「言い訳していいか?」

私「うん…」

涼「麗子がな、お前の胸がデカくて柔らかかったって言い出して、つい想像して…」

私「うん…って、え?」

涼「すみません…」

私「なんでそれ早く言わないの?」

涼「さすがに変態過ぎるかなと…」

私「たしかに変態だね」

涼「嫌われるかなと…」

私「涼が変態なのは昔からだし、今更嫌いになるわけないでしょ?」

すると涼が笑顔で振り返り、私を膝の上に乗せた。

涼「じゃあ揉んでいい?」

私「ダメ♪」

涼「そんな…浴衣姿エロいのに…」

私「ガチで凹むなって。てか、それじゃあ麗子見て発情したわけじゃないの?」

涼「ばーか。俺麗子に興味ねえし」

私「でもあんたの元カノでしょ?」

涼「は?…ああ、言ってなかったか?」
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