涙が枯れるその日まで
話しているうちに少し泣いてしまった私を、涼は抱きしめた。

涼「俺はお前を汚いなんて思わねえよ?どんな過去があったって、みぃこはみぃこだろ?汚いとか綺麗とかそんなのねえよ。男の俺にみぃこの辛さはやっぱわかんねえけど、俺が守ってやるから。もうあんな思いさせねえ。だからずっと俺の隣にいろよ?」

私「涼?」

涼「なんだ?」

私「クサいよ?」

涼「お前なあ、、人がせっかく真剣に言ったのに」

私「なんか楽になった。ありがとう」

涼「ごめんな…」

私「え?」

涼「俺があの時一緒にいてやれれば、こんな思いさせずに済んだのに…」

私「ううん。私がバカだっただけだよ?それにね、もう気持ち的には大丈夫なの。ただ、反射的に体が拒絶しちゃったんだ。そういう雰囲気になった時、息苦しくなって気を失っちゃったの」

涼「俺でもそうなるのかな?」

私「涼なら大丈夫かもね♪笑」

涼「試してみっか?」


そう言うと、涼は私の服を脱がし始めた。

あんなグダグダ言ったくせに、私は息苦しくなる事はなかった。

たぶん涼が最後までずっと、声を掛けて安心させてくれたからだと思う。
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