涙が枯れるその日まで
2月の初め、陸くんが仕事から帰ったら海に連れて行ってくれると言うので、私は陸くんの家でご飯を作って帰りを待ってたんだ。

1人でご飯食べるのって寂しいでしょ?

前からよく陸くんの家でご飯を作って2人で食べてたんだ。

合い鍵も持ってたから、勝手に部屋入ってくつろいでる事も多々あった。笑

私が部屋に行く時は必ず陸くんにメールするから、陸くんは帰りの電車に乗る前に必ず電話をくれる。

この日もやっぱり電話が来た。

陸「今から電車乗るから」

私「はあい。陸くんお疲れ様」

陸「おう。飯出来たか?」

私「うん。早く食べて海行こう!」

陸「わかったわかった。じゃあ待ってろ」

そう言って陸くんは電話を切った。

私は早く海に行きたくてワクワクしていた。

すると、携帯が鳴った。

奈々さんだった。
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