涙が枯れるその日まで
涼に会いに行ったその足で、私は陸くんに会いに行った。

涼が
「早く返事してやれ」
って言ってる気がしたから。


陸「涼に相談してきたか?」

私「うん」

陸「返事は?」

私「これからよろしくお願いします」

この時の陸くんの笑顔を私は絶対忘れない。

無邪気な子供の様な笑顔だった。


それからはあっという間だった。

私の親に初めて陸くんを会わせ、式場を決めて…

ささやかな結婚式だったけど、私にとってはかけがえのないものだった。

私達は家族になった。
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