涙が枯れるその日まで
家から200mほど離れたところに、1台のバイクが止まっている。

私はそのバイクに向かって走って行った。


「おせぇよ!バカ」


私の顔を見るなり罵声を浴びせて、ヘルメットを投げ付けてくるこの男。

名前は智也。18歳の高校3年生。友達のお兄ちゃんで、よく私を迎えに来てくれる人。
口は悪いけど、ほんとはすっごく優しくて私のこと可愛がってくれていた。
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