涙が枯れるその日まで
「みぃこ早く乗れ」

智也がバイクの後ろを叩いて催促するから、私は急いでバイクに乗った。

「しっかり掴まれ。じゃあ行くぞ」

バイクが静かに動き出した。


これから私のもう一つの時間が始まる。
< 4 / 301 >

この作品をシェア

pagetop