涙が枯れるその日まで
浩さんは結構お酒を飲んでいたから、後ろの席に乗り込むとすぐに寝てしまった。
涼も疲れたらしく、浩さんの隣ですぐに寝始めた。

私は助手席に乗り込んだ。

奈「みぃこ眠いでしょ?寝ていいよ」

私「ううん。昼間に寝過ぎたから眠くないんだ。それに、奈々さんと話したいから♪」

奈「じゃあさ、いきなりだけど一つ言ってもいい?」

私「ん?なに?」

奈「女を泣かせる男は、付き合ってても苦労するだけだよ?」

私「やっぱり?私も何で付き合ってるんだろう思う時あるもん。笑」

奈「初恋は特別だからね」

私「何で私あんな奴好きになっちゃったんだろ。涼が彼氏だったらいいのにね」

奈「私はそうなったらうれしいけど、みぃこ絶対思ってないでしょ?」

私「でも、本当に涼が彼氏だったら楽しいだろうなって思うよ」
< 48 / 301 >

この作品をシェア

pagetop