涙が枯れるその日まで
智也は悪くない。
でも、ベースが勝手に折れるわけがない。

私は少しの可能性から、佳奈にメールをした。

私『ねえ佳奈、今日何してた?』

返事はすぐに来た。

佳『恵美ちゃんと私の家で遊んでたよ』

…やっぱり。また恵美だ。

私のベースは恵美に折られました。

私はその日、夜家を抜け出すのをやめ、静かに泣き続けた。
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