六花の騎士



抵抗する男達の叫びが聞こえていたがそれも間もなく終わる
それを眺めながらオーガレスは馬から降りた
そこに、駆け寄る少女がいた


「見事な鎮圧でございました」


今回の暴動鎮圧に付いてきたミーヤ・シェルスティンは、上官であるオーガレスに晴れやかに言った
しかし、オーガレスは肩を落して苦笑した


「お世辞はよせよ。中で大乱闘してたキャリベルが凄いんだから」


あれだけの男達を相手にキャリベルとティアがトーワ達を守り通した
確かに六花の騎士は強者ぞろいだが、あそこまで大胆に暴動者を蹴散らすとは思わなかった


(まったく……真紅の薔薇騎士には恐れいるよ)


苦笑しながら教会に向かって歩き始める






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