六花の騎士



誰にも寄り掛からずにいた
自分の罪は自分で償わなければならないと思ったから


サラという少女の声が耳に残っている
彼女はただの被害者だ



(……本当に罰を受けるべきは………俺なのに)


ただ、瞳を堅く閉じた
すると扉が開く気配がする
キャリベルだろうかと思いそのまま瞳を閉じていた
すると、軽い足音が遠慮がちに近づいて来た



「こんな所で……何してるの………?」


澄んだ声に眼を見開く
振り返ればそこにメノリが立っていた






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